ちりとてちん
 NHK連続テレビ小説
当初、主人公喜代美の演技になじめない雰囲気を感じながらも、今月最終週を迎えた。
そのように感じながらもほとんど観ていたのだから、自分ながら笑ってしまう。

何週目の放送だったか、「お母ちゃんみたいになりたくない!」と叫ぶ主人公喜代美の言葉に、母の糸子の、ただ黙って耐えていた表情が印象的だった。
きついはずのこの言葉なのに、何処かで聞いたような、ほのぼのとした懐かしさのようなものを感じている自分がいた。
そう、あれは丁度喜代美と同世代の頃、全てを父に頼り穏やかに過ごしていた母を、日々淡々と過ごしているとしか思えなかった母の生き方に疑問を持った私は、喜代美と同様の言葉を発したのだった。
それは、小春日和の縁側だったと記憶している。
母は、私のその言葉に静かに頷き、しばらく間をおいて云った。
「親を超えなければ、人類の進歩がない。そのような気持ちを持って生きていくことが大切である。私だって、今の生活に満足している訳ではないけれど、努力はしている。」と。
当時、穏やかに問いかけるように会話した記憶があるが、今思えば、母にとってはきつい言葉だったに違いない。
しかし、私も母の言葉を素直に受け止め、納得できた記憶もある。

かくして、その後から今まで母のその言葉を何回想い出し、自分を叱咤激励してきただろうか...。
しかし、今も、親を越せたとは思えない。

最終週、喜代美は「おかあちゃんみたいに、なりたいんや。」と、云った。
まだ若い喜代美が、である。
私も今は亡き母に、喜代美同様の言葉を、云ってあげればよかった。
云ってあげたかった.....。

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by kancyan7 | 2008-03-29 02:10


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