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ちりとてちん

 NHK連続テレビ小説
当初、主人公喜代美の演技になじめない雰囲気を感じながらも、今月最終週を迎えた。
そのように感じながらもほとんど観ていたのだから、自分ながら笑ってしまう。

何週目の放送だったか、「お母ちゃんみたいになりたくない!」と叫ぶ主人公喜代美の言葉に、母の糸子の、ただ黙って耐えていた表情が印象的だった。
きついはずのこの言葉なのに、何処かで聞いたような、ほのぼのとした懐かしさのようなものを感じている自分がいた。
そう、あれは丁度喜代美と同世代の頃、全てを父に頼り穏やかに過ごしていた母を、日々淡々と過ごしているとしか思えなかった母の生き方に疑問を持った私は、喜代美と同様の言葉を発したのだった。
それは、小春日和の縁側だったと記憶している。
母は、私のその言葉に静かに頷き、しばらく間をおいて云った。
「親を超えなければ、人類の進歩がない。そのような気持ちを持って生きていくことが大切である。私だって、今の生活に満足している訳ではないけれど、努力はしている。」と。
当時、穏やかに問いかけるように会話した記憶があるが、今思えば、母にとってはきつい言葉だったに違いない。
しかし、私も母の言葉を素直に受け止め、納得できた記憶もある。

かくして、その後から今まで母のその言葉を何回想い出し、自分を叱咤激励してきただろうか...。
しかし、今も、親を越せたとは思えない。

最終週、喜代美は「おかあちゃんみたいに、なりたいんや。」と、云った。
まだ若い喜代美が、である。
私も今は亡き母に、喜代美同様の言葉を、云ってあげればよかった。
云ってあげたかった.....。

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Commented by yassy127 at 2008-03-31 21:54
笑ってないて知らない間に終わりました。
はじめ落語の世界がどんなものかちっともわからなかったのです。
なので別世界の話で興味がわくかなと思ったりしていました。
でも見ていて、ひととのつながり、思いやり、優しさ。庶民性などがドラマを身近なものにしたように思いました。
でも一番の主役はおかあちゃんだったと思います。
いつも全員の中心にいて、みんなを突き動かしていました。
草若だって、脱帽していましたから。
こんなお母さんのすばらしさに若狭が気づかないはずはないし、自分が人の子の母になって余計母親のすばらしさに目覚めたのだと思います。
その和久井さんに負けないくらい、kancyanさんのお母様は立派でしたね。だからkancyanさんも立派なことがうなずけます。
Commented by kancyan7 at 2008-04-01 10:03
yassyさん、ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。(^_-)-☆
素晴らしいコメント、ありがとうございます。
これ以上の総評はありません。yassyさん、さすがです~♪

ところで、”蛙の子は蛙”としか言いようのない母娘なのに...。
私、何処へ隠れましょう........................。(-_-;)
Commented by nonohana23 at 2008-04-01 22:57
 残念!私 全く見ていませんでした(涙)
kancyanさんにお会いしてすぐに 素晴らしい方だと思っていましたが、
お母様も立派で素晴らしいお母様ですね。
そのお母様がいらっしゃったから 今のkancyanがあるのですね。納得!しました。
Commented by kancyan7 at 2008-04-02 14:28
nonohanaさん、コメントありがとうございます。
意地悪~♪  褒めすぎですよ!!
どなたも、”母は偉大”なのですから。
でも、息子はそう思っていないみたい。(^_-)-☆


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by kancyan7 | 2008-03-29 02:10 | Comments(4)

ちょっぴり好奇心を持った主婦の雑記帳です。


by kancyan7